静音の小径 其の2

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help RSS 知られざる原発被曝労働の実態 いよいよ明らかに

<<   作成日時 : 2012/07/27 01:33   >>

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2012年7月26日 朝日新聞の1面に大きな見出し
<請負作業員の被曝、電力社員の4倍>
   ・・・だろうね〜

どうしてこんな分かり切ったことが
あの大事故から1年と4ヶ月以上経った今
ようやく明らかになるのかな

まあどんどん明らかになっていくのは
いいことなんだけれど・・・

全体の9割が社外の作業員か・・・
想像はしていたけれど
こんなに大きな比率とは
被曝線量が30倍ってのは眉唾だね
ビルトアップ社の線量計に鉛板だって
氷山の一角だよ

次のグラフを見るだけでもひどいな〜って思う

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(原発)請負作業員の被曝、電力社員の4倍
       
より危険な業務に従事



◇原発で働く電力会社社員に比べ、請負会社など社外の作業員の放射線被曝(ひばく)が平均で約4倍の線量にのぼることがわかった。全体の9割近くが社外の作業員であるため、総被曝線量では約30倍になる。安全教育の水準に差があることに加え、より危険な業務に下請け作業員を当たらせたためとみられ、「下請け任せ」の実態を映し出している ◇

原発 下請け任せ、背景か

 電力各社は毎年、各地の原発で作業員が被曝した線量の分布を「社員」と「その他」に分けて経済産業省原子力安全・保安院に報告している。「その他」はメーカーや下請けなど「協力会社」の請負作業員らだ。

 最新の報告によると、福島第一、第二を除く国内すべての原発で、2010年度に放射線業務をしたのは延べ6万2961人で、被曝線量は平均1ミリシーベルト(総線量61シーベルト)だった。このうち、88%の5万5260人が「その他」で、平均1.1ミリシーベルト(総線量59シーベルト)。「社員」の平均0.3ミリシーベルト(総線量2シーベルト)を大きく上回った。

 被曝者全体に占める「社員」の割合は被曝線量が高くなるほど減っている。5ミリシーベルト以下の被曝では13%だが、5〜10ミリシーベルトでは0.48%、10〜15ミリシーベルトでは0.24%。15ミリシーベルト超の被曝をした281人(最高19.6ミリシーベルト)は全員が「その他」だった。

 この傾向は10年度以前から続いている。09年度の福島第一では、「その他」の9195人の被曝は平均1.5ミリシーベルト(総線量14シーベルト)で、東京電力社員1108人の平均0.8ミリシーベルト(総線量0.85シーベルト)を大きく超えた。10ミリシーベルト超の被曝をしたのは257人で、このうち東電社員は2人だけだ。

 通常時の原発では、男性の線量の上限は年間50ミリシーベルト。それを上回った報告はなく、急性放射線障害は出ない値だが、長期的な影響ははっきりしない。

 事故後の福島第一に限ってみると、東電社員が相次いで高い線量を浴びたため今年5月までの被曝線量の平均は「社員」が上回ったが、被曝人数は「その他」が「社員」の5倍を超えた。

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  原発作業員 警鐘生かせず 
「請負、安全守れない」
                 08年、東大教授が指摘


◇ 原発の請負作業員の被曝線量が電力会社社員を大きく上回る実情について、原発事故前から警鐘を鳴らしていた学者がいる。東大の縄田和満教授だ。当時は原子力の専門家たちに受け入れられなかった。「下請け任せ」を改善しなければ安全は守れない−との思いをいま強くしている◇


 東大の学者らが2007年に始めた原子力教育研究のプロジェクトには原子力工学に加え、文系の学者も参加した。計量経済学が専門で原子力とは縁の薄い縄田教授もメンバーに加わった。そこで最初に取り上げられたのが、原発の請負作業員の構造的問題だった。

 当時、「偽装請負」や「派遣切り」が社会問題となっていた。請負契約は仕事を直接命じることができないが、雇用や安全確保などの義務を負わない。派遣契約は直接命じることができるが、安全確保などの義務を負う。「請負契約」を装って実質的には派遣で働かせ、簡単に契約を打ち切る事例が相次いでいた。

シンポで発表 反論相次ぐ

 08年10月9日、東大で開かれた創立1周年記念のシンポジウムで、縄田教授は研究結果を発表した。

 「請負労働者を使用すれば、安全水準の確保が難しくなる」
 「請負労働者は被曝線量が電力会社の社員に比べて高い」
 
 発表直後から会場では異論が相次いだ。政府の原子力委員会の委員を名乗る参加者は「線量限度で見ると高くないのではないか」と言った。被曝線量が電力会社より高くても、法定の年間線量限度50msvは下回っているので問題はないという主張だ。

 縄田教授は「安全のためにはなるべく線量は低いほうが好ましい。何mまで安全かではなく、できるだけ減らしていかなければならない」と切り返した。

 会場の反論は収まらなかった。「同じ職種で比較するべきだ」と、原子力が専門の教授は言った。縄田教授が「電力会社の直接雇用」を提案しても反論され、電気事業連合会に所属するという参加者にもたたみかけられた。「現場では作業品質、リスク管理が第一。(コスト削減と)安全管理の費用をてんびんにかけることはありません」

 記者は激しい応酬を傍聴していた。昼休みに「異様な雰囲気でしたね」と尋ねると、縄田教授は「議論を交わすのは必要なこと」と答えた。
 
 しかし、縄田教授はその後、原発の請負作業員の研究をしなくなった。少しでも改善するために問題提起したのに真摯に受けとめらなかった−と嫌気がさしたからだ。このプロジェクトのシンポに出席することもなくなった。


鉛カバー問題 「弊害の一例」

 原発事故はそんな中で起きた。縄田教授は「研究を役立てることができなかった」と無力さを痛感した。作業員の安全に加え、事故対応にも不安を抱いた。

 「請負労働者には指揮命令できず、非常時も『伝言ゲーム』をやらなければならない。東電社員には原発の所長が『行け』と言えるが、下請けには言えない」

 縄田教授は研究を再開した。今年6月23日、札幌市であった日本経済学会で、共同研究者が「請負労働者の使用は雇用者責任の回避を目的とし、安全教育の水準を低くする可能性がある」と発表した。

 下請け会社役員が線量計を鉛カバーで覆って作業させた問題も「下請け任せ」が生んだ弊害の一例だと考えている。「正社員は将来にわたって面倒をみてもらえるが、請負労働者はその保証がない。直接雇用や派遣に置き換えさせた方がよい」

 世界に問題意識を伝えようと、近く英語で論文をまとめる。


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普通の会社でも
企業の安全弁に使われている
非正規社員の存在は大きな社会問題だ

まして原発という作業現場では
ことは人命にかかわる

今回の事故のようなことになれば
どこまでも非人間的な扱いをうけて
使い捨てにされる下請け労働者が
存在していいはずはない

これから40年間も収束のための仕事を
なんの保証もない労働者にさせるのかと
思うとぞっとする

これからは学生も原子力の研究はしなくなるだろうし
一体無責任に作ってしまった原発の後始末はどうなるのだろう


このような研究をしてこられた縄田教授のことを知りうれしい
しかしシンポジュームでの様子を知り残念に思う
また電気事業連合会の連中の考えには腹が立つ

わたしもひとりでも多くの人にこのことを知ってもらいたくて
一文字ずつきちんと手で打った
下の現実も知ってください






◆原発収束作業の現場から     ある運動家の報告

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
原発作業員の年間法定被曝限度量の50oシーベルト自体、ものすごい異常な高い数値です。自然放射線では年間1o以下なのにその50倍。急性放射線障害を起さないでじわじわと内臓を蝕むから問題視されてこなかっただけ。いわゆる低線量被曝というやつ。この基準自体が医学的根拠から定められたものではなく、これくらい高い線量でも安全といわないと原子力産業自体が成り立たないからということは、「<増補>放射線被曝の歴史−アメリカ原爆開発から福島原発事故まで」中川保雄著明石書店2011.10刊)を読むとよく分ります。国際的な安全基準自体がいい加減なもの。
コアラ
2012/07/29 12:27
♡。コアラさん゚。♡
>原発作業員の年間法定被曝限度量の50oシーベルト自体
>ものすごい異常な高い数値です。
そうなんですよね。どこにも安全な基準ってないけれど、それにしてもひどすぎますね。わたしは福島の事故のこと、その後のことについてもすごく怒っています。それ以前に労働者のこと。もう何十年の前から原発での被曝労働者のこと問題にしている人たちの口封じをし、安全だと言い続け、今回の事故後も平然とそれ以前と同じことをいい続けている経済界の人たち。許せなくて・・・ほんとうに去年からなかなか平静心ではいられないのです。
>これくらい高い線量でも安全といわないと
>原子力産業自体が成り立たないからという
そうなんですよね。わたしの許容量を超えるくらい問題が難しすぎるけれど・・・がんばりますね。
ののはな
2012/07/29 22:06
 おはようございます。
 内部被爆は長期的な研究がないから、詳しくわからないのです。おこなわれないのか不思議です。
 電力会社の怠慢は明らかですからエネルギーは国が管理すればいいと思う。半官半民では半端です。
珊底羅
2012/07/30 05:31
いま、「原発収束作業の現場から・ある運動家の報告」を読ませていただきました。色々と考えさせられます。
これからどういう風にしたら収拾できるのかも難しく、ため息ばかりをついています。。
komichi
2012/07/30 22:25
♡。珊底羅さん゚。♡
お久しぶりです。全く!同感です!内部被曝の研究データーがないのですか。作業員という呼び名からして差別ですね。企業には労働者の命を削って儲けを出しているのですから、労働者の健康を守るのは義務のはずですよね。ほんと下請けにだしたからって無責任すぎですね。今は半官半民の状態ですよね。はっきり国営にして国が責任を持つべきですね。エネルギーがなければ、企業は経営ができなくなるだろうし、個人の場合は命がなくなる。電気って今やそんなものですよね。今電気を自分で賄おうって雰囲気があり、それはそれで進めるべきですが・・・。力のない小さな企業、お金のない個人はやはり国に頼るしかない。で、そうなったとき、電気を原発で作るのは本当に安上がりなのかってことですよね。今ある原発にこれまでどれだけのお金を投資してきたのか、それを国民にはっきり内訳付きで見せてほしいですね。大きな金が動いたのだから、少しぐらいって形でいい思いをしたところはあると思う。
そうしたことがはっきりすれば、これから新たに原発を作るなんて発想は生まれないと思う。また、今回のフクシマの事故で東電が抱える負債を今後国民が負って行くことになるのだけれど、今ある原発の再稼働ってそんなに簡単にgoできないと思う。もう2度とあんな事故は起きないと思いたいのだろうけれど・・・そんな甘い考えではもう生きてゆけない現実に私たちはいる。となると原発はすごいコストのかかるもの。それに被曝者への保障を考えたら・・・これまではろくにせずに逃げ切っていたから、そんなのコスト計算に入れてないだろうけれど・・・。未来へのお土産にしてはどえらく恐ろしいものを私たちはもっているのだと思う。
ののはな
2012/08/03 23:51
♡。komichiさん゚。♡
この現実には、正直わたしも驚愕しました。えらい人だと思うけれど、こんなことは普通はできない。しかしこうしてこの人が現実を見てレポートしてくれたから、わたしたちは知ることができる。
「除染」ではなく「移染」。その通りなんですよね。わたしたちはもっと想像力をもたなければいけないって教えてくれました。30年経ったら、何かが変わっているのでしょうか。いい方にですが。もう2度と同じことは起きないのでしょうか。自ら戦争を起こすのなら、もう繰り返しませんと誓うことはできますが・・・原発は使えば使うほどにプルトニユウムは生まれるし・・・それは気が遠くなるほどの年月この世の中に存在しつつづけるもの。30年後に原発0から30%でやらせ集会を開いている人たちがいますが、あほらしくなります。そんなことをしている間にもなにが起きるやら。亡き高木仁三郎さんが、いずれ原発は事故を起こすって言ってましたが。信じたくなかった。でも・・・起きてしまった。請負労働者の実態を知れば知るほど・・・今もって原発推進しようと考えている人ってなんなの?って思う。あなたたちは自分たちの子孫が可愛くないのかしらね。人間らしい温かい心をもっていないのかしら。とまで・・・。
ののはな
2012/08/04 00:08
低線量被曝による発ガンの研究資料はあります。児玉龍彦著「内部被曝の真実」には、チェルノブイリ原発事故による小児甲状腺癌の研究データと前立腺肥大手術患者にみる膀胱がんの研究データが掲載されています。長期にわたる研究がないのは(正確には公表されないのは)、低線量被曝の危険性を認めてしまうと、原子力産業が成り立たないからです。日常的に原発作業員や核兵器製造に携わる人は低線量被曝の危険にさらされていますから。先日NHKで放送された黒い雨の被曝記録のデータ隠しの問題も同根です。
コアラ
2012/08/08 12:05
♡。コアラさん゚。♡
児玉龍彦さんの「内部被曝の真実」を読みました。こうした人々ががんばっていてくれることうれしいです。嘘ばかりの専門家(?)が多いので、この間わたしたちは不信感でいっぱいになっていましたが、こうした人々のことを知らなかっただけなんだって。低線量の被曝も危険なんだってことを認めると、原子力産業が成り立たない。。。。ひどいですね。人の命よりも儲けることが優先される時代は終わっていない。わたしたちは本腰をいれて真実を求めなければ・・・って気持ちです。本をいつも紹介していただきありがとう!
ののはな
2012/08/27 10:23

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