静音の小径 其の2

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zoom RSS 益子「朝露館」 をおとずれる

<<   作成日時 : 2016/10/08 23:51   >>

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BILL EVANS "Danny Boy" (Londonderry Air) Piano solo.




2016年9月11日
東京琉球館(島袋陽子)主催のバスツアーで
「朝露館」にようやく行って来た
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「朝露館」とは陶芸家の関谷興人さんの益子にある美術館

彼は何十年間もひたすら陶板に言葉を刻んできた

中国人強制連行
アウシュビッツ
チェルノブイリ
フクシマ
アジア・太平洋戦争
済州島4・3蜂起
花岡事件
などなど・・・実に多岐にわたる
彼の問題意識に圧倒される
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どれもこれも
わたしたちが決して目を背けてはいけない問題だ


関谷興人さんは創作メモでこう語っている
「僕には、こうして悼むしか、今に対する対し方はない。
それは僕自身を悼むことである」


侵略や戦争の歴史がかき消され
権力者たちはあたかもなにもなかったかのように振る舞い
今一度戦前のいい思いを蘇らせようとしている今だからこそ

わたしたちは過去をしっかりと見つめなければならない

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関谷興人さんは詩人石川逸子のつれあいでもある
気がつけば、ここ数年はどこへ行くにも逸子さんは
さりげなく興人さんを支えている

その行動をしり、前々から誘われていた朝露館行きを決めた

わたしにとっては20年ぶりの訪問になった

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詩人石川逸子の1956年の詩集『日に三度の誓い』

・・・私は流れない 日に三度言ってみる
・・・
・・・          私が選ぶのは
しあわせよりも自由 きれいな
墓石よりでこぼこな帽子 忍従よりも
アザミ
・・・・・・




そうだ逸子さんのHNはアザミだった
若い日、わたしはこの詩がとってもスキだった
1960年の『狼・私たち』もとても気に入っていたけど




言葉にすごい感性が感じられて
ドキドキしたっけ  


画像 空はくらく
 雨も降りそうで

 犬も
 いなくなってしまった
 昼間のさみしい道に

 小さなこどもが
 たった二人

 キャッキャ笑いながら
 かけている

 あとはだれも
 だあれもいない




興人さんはこうした逸子さんの感性が
やはり気に入っているのだね


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この島では 力ある人間が おだやかな
弱い年よりを 毒をのまして大量に
ころしたり 赤んぼうを どさっと海に
ほうりこんだりしたとき それはひどい
私はそういうことには反対です というだけ
いって 煙草をふかしているものたちは
良識ありとされる 海にはしっていって自分も
溺れかけながら もはや息絶えた赤んぼう
を抱いてきたものは うさんくさくみられ
濡れた服を干す場所も なかなかない
まして この野郎 よくも弱い年より
子どもを と力あるにんげんに向かっ
ていったものは 牢にではなく
病院に入れられる 暴力は
いけないなあ 暴力は さきに
煙草をふかしていたものたちは
重々しくうなづき 秋の
ハイキングにでかける
死骸のにおう町で
にぎやかに祭りが
はじまる


石川逸子詩集より





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 朝露館の中庭では
 島袋さんが
 しずかに本を
 ゲンノショウコが
 ひそやかに咲いていた

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
人はなぜくだらないことばかり繰り返すのでしょう?
馬鹿だから?
そう・・・人間は 馬鹿だから・・・。
私も 馬鹿の一人かも?
随分 質素な建物・・・なんだかなぁ〜?
そういうものなのか?

関谷興人さんについて調べたくなりました。
陶板なら 長い歴史に絶えて 残るものです。
メソポタミアの地で 多くの陶板を見て来ました。
真実が書かれて居ました。昔から〜〜同じなのですね。
ハイジママ
2016/10/15 06:11
♡゚。ハイジママさん ゚。♡
ほんと粗末なというか、みんなで2階に上がったら、怖くなろうな。陶板って重いでしょう。でもひたすら刻み続けた陶板をひとつの藝術としてこうしてみなさんが見て下さるようになったというのは、この時代の危うさのせいでもあるような気がして、皮肉なもんだなって。ハイジママさんが言われるとおり、紙に書いた詩よりも陶板に刻んだ詩は残りますね。今度、興人さんに会ったら言おうって思いました。
ののはな
2016/10/17 15:56

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